( 英: Pawon Temple、イ: Candi Pawon )

ボロブドゥール寺院を立てた王朝がボロブドゥール寺院建立と同じ時期 ( 8世紀 )に建てた小さな仏教寺院。
高さ11.5ｍ、基壇部分が9.5ｍ × 9.5ｍ。

ボロブドゥール寺院よりもすこし古い時期に建てられたと言われており、ボロブドゥール寺院・ムンドゥッ寺院を結ぶ一直線上のほぼ真ん中に位置している。

解き明かされていないことが多いが、王家の遺灰を祀るために造られたのではないかと考えられており、「灰」という言葉から派生した ” パオン ” ( ジャワ語で「台所」という意味 ) という名がつけられている。

現在、堂内には何も残っていないが、建設当時は菩薩像が置かれていたと推察されている。824年記のカランテンガー碑文によると、その像は光を発していたと記述されていることから銅製だったと考えられている。

外壁には彫刻が残されており、入口に彫られた魔除けのカーラや菩薩像、平和と富を象徴するキナラとキナリが現存している。屋根部分には合計9つのストゥーパが配置されている。

1835年に発見され、1890年代後半からオランダにより修復工事が行われた。
1991年に登録された世界文化遺産「ボロブドゥール寺院群」の一部。

【 基本情報 】

【 行き方 】
ボロブドゥール寺院から約1.5km、徒歩30分、車・ベチャ・馬車で5分。
ムンドゥッ寺院から約1.5km、徒歩30分、車・ベチャ・馬車で5分。